どこに行っても原因がハッキリしなかった股関節痛に苦しんだ症例
患者様:K様(匿名希望)

【症状の経過】
陸上記録会に向けて練習量も増えてきた際に『股関節外側』に痛みが生じた。記録会の日程も近づいてきていたので、すぐに病院を受診。レントゲンを撮っても問題無く、『疲労によるものでしょう』とだけ言われ、一定期間の安静指示と湿布薬が処方された。医師の指示通り、1週間ほど練習を休み、痛みが軽減したため練習を再開したが、すぐに再発したため、別の病院を受診。そこでも同じように『疲労性のもの』と言われ、同じような指示と処方をされるだけで、原因が明確になることはなかった。整骨院での施術や針治療などあらゆる治療を行ったが、明確な原因を伝えられることは無い上に、結果も変わらず、『走れば痛い』状況が続き長期間満足に走ることができずに苦しんでいた。
【Physio院長のもとへ訪れたきっかけ】
痛みの部位は違うものの、同じような状況下で悩んだ知人が梶谷先生を紹介してくれたため、知人を介して連絡を取り、梶谷先生のいる病院を訪ねた。

【原因不明の股関節痛について】
痛みの部位を細かく聴取した上で限局したところ、股関節(脚の付け根)の外側で、骨が出っ張った部分の周囲が痛むということだった。痛みの部位や痛むタイミングを踏まえ、各種検査を行った結果『弾発股(Snapping-Hip)』であると特定した。この『弾発股(Snapping-Hip)』は、大転子と言われる股関節外側の骨の出っ張った部分において、大腿筋膜張筋(腸脛靱帯)が引っ掛かったり、擦れたりすることで炎症を招き痛みとして生じるケースが多い疾患と考えられている。しかし、レントゲン上ではハッキリすることは無く、『断発股(Snapping-Hip)』を理解している方の診察で無い限りは、『原因不明の股関節痛』となってしまう。
【K様の弾発股と治療方針について】