坐骨神経痛、このまま様子を見て大丈夫?
「坐骨神経痛ですね」と言われたけれど、このまま様子を見ていて大丈夫?
痛みやしびれが続いていると、「そのうち治るのかな?」「もう一度病院へ行った方がいい?」「このまま悪くなったらどうしよう?」と不安になる方もいると思います。
坐骨神経痛の経過は、原因や身体の状態によってさまざまです。
そのため、単純に「何日経ったら大丈夫」と判断するのではなく、症状がどのように変化しているのかを見ることが大切です。
「様子を見る」=何もしない、ではありません
坐骨神経痛の背景となる病気の中には、時間の経過とともに症状が改善するものもあります。
例えば腰椎椎間板ヘルニアでは、自然経過の中でヘルニアが縮小・吸収されることがあります。診療ガイドラインでも、症候性の腰椎椎間板ヘルニアでは60%以上で画像上の退縮が認められ、保存的治療が基本とされています。
だからといって、「痛くても、とにかく我慢して待てばいい」という意味ではありません。
様子を見るのであれば、痛みやしびれは強くなっていないか?、症状の範囲は広がっていないか?、歩ける距離や日常生活はどう変化しているか?、力が入りにくくなっていないかなど、症状の変化を見ていくことが大切です。

日数だけではなく「変化」を見てみましょう
「坐骨神経痛は何日で治りますか?」
―これは非常によく聞かれる質問です。
しかし、坐骨神経痛は一つの病気の名前ではないため、すべての人に共通する「○週間で治る」という期間を決めることはできません。
大切なのは、「何日経ったか」だけではなく、「その間にどう変化したか」です。
例えば、痛みが残っていても、「少し歩けるようになった」「痛む時間が短くなった」「夜は眠れるようになった」などの変化があれば、経過を考える一つの材料になります。
反対に、時間が経っているにもかかわらず症状が強くなったり、できていたことができなくなったりしている場合には、改めて身体の状態を確認する必要があります。

こんな変化があれば、医療機関への相談を考えてください
ここは特に重要です。
坐骨神経痛のような症状の中には、早めに医療機関で評価を受けた方がよいものがあります。
特に、脚の力が入りにくくなってきた筋力低下が進んでいる排尿・排便にいつもと違う異常がある股の周辺などに感覚の異常があるといった症状がある場合は、単に「もう少し様子を見よう」と自己判断せず、速やかに医療機関へ相談することが大切です。
腰椎椎間板ヘルニアの診療ガイドラインでも、重篤・進行性の運動麻痺や馬尾障害は通常の保存的治療とは異なる判断が必要となる状態として扱われています。
「痛みがあるか」だけで判断しないことも大切です
痛みはもちろん重要な症状です。
ただし、痛みが残っている=必ず悪化しているとも限りません。
逆に、痛みが少ない=必ず問題がないとも限りません。
だからこそ、痛みの強さだけではなく、しびれの範囲、筋力、感覚、歩きやすさ、日常生活でできることなども含めて経過を見ることが大切です。
迷ったときは、「前と比べてどうか」を考えてみてください
「様子を見ていいのかな?」と迷ったときには、今日の痛みが何点か?だけではなく、
「1週間前の自分と比べて、身体はどう変わっているだろう?」と考えてみてください。
良くなっているのか。変わらないのか。少しずつ悪くなっているのか。
その変化を整理することが、次にどうするかを考える手がかりになります。
そして、症状が悪化している場合や、これまでになかった筋力・感覚・排尿排便などの変化が現れた場合には、自己判断だけで様子を見続けず、医療機関へ相談してください。

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※この記事は一般的な身体・医療情報を提供するもので、個別の診断や受診の要否を判断するものではありません。症状が急激に悪化している場合や、筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合には、速やかに医療機関へご相談ください。