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腰が痛くても動いていい?安静にした方がいい?
「腰が痛いから、なるべく動かない方がいい?」 「安静にしているけれど、なかなか良くならない」 「腰痛は動いた方がいいと聞いたけれど、本当に大丈夫?」 腰痛になると、動くべきなのか、休むべきなのか迷うことがあります。 以前は「腰を痛めたら安静」というイメージも強くありました。 しかし現在では、腰痛だからといって長く安静にし続けることが、必ずしも良いとは考えられていません。 一方で、「腰痛は動いた方がいい」=「痛くても我慢して運動した方がいい」ということでもなく、大切なのは「安静」か「運動」かの二択にするのではなく、今の腰の状態に合わせて活動を考えていくことです。 今回は、腰痛と「動くこと」について考えてみましょう。 腰が痛いときは、安静にした方がいい? 腰を痛めると、「動いたらもっと悪くなるのでは?」と思うかもしれません。 もちろん、痛みが強いときに無理をする必要はありません。 しかし、「急性腰痛」について、日本の腰痛診療ガイドラインでは、絶対的な安静よりも活動性を維持する方が有用とされており、疼痛軽減や身体機能の回復、病欠期間などの観点から活動性


この腰痛、様子を見て大丈夫?3つのサインから考える
「腰が痛いけれど、このまま様子を見ていて大丈夫?」 「病院へ行った方がいい腰痛ってあるの?」 「痛みが長引いているけれど、何か悪い病気なのでは?」 腰痛になると、このような不安を感じる方も多いと思います。 腰痛を考えるとき、大切なのは「痛いか、痛くないか」だけではありません。 腰痛の評価では、 🔴 Red flag sign(レッドフラッグ) 🟡 Yellow flag sign(イエローフラッグ) 🟢 Green flag sign(グリーンフラッグ) という考え方があります。 今回はこの3つの視点から「この腰痛をどのように考えればいいのか?」整理してみましょう。 腰痛は「痛みの強さ」だけでは判断できません 例えば、「ものすごく痛い=重い病気」「それほど痛くない=心配ない」とは限りません。 腰痛を診る際には、症状や身体所見などから、まず重篤な病気の可能性がないかを確認することが重要です。 日本の腰痛診療ガイドラインでも、問診・身体検査によってred flagsを確認してトリアージすることが腰痛診断の重要な手順とされています。 Red...


腰が痛いのはなぜ?腰痛の原因は一つではありません
「朝起きると腰が痛い」 「長く座っていると腰がつらくなる」 「立ち上がるときに腰が痛い」 「前にかがむと痛いけれど、歩いていると少し楽になる」 一言で「腰痛」といっても、痛みの出方は人によってさまざまです。 では、腰痛は一体どこから出ているのでしょうか? 実は腰には、筋肉や筋膜だけでなく、椎間板や椎間関節、靱帯、神経など、さまざまな組織があります。 そのため、「腰が痛い=腰の筋肉が悪い」と単純に考えることはできません。 今回は腰痛の中でも、特に運動器に関係する ①筋・筋膜 ②椎間関節 ③椎間板 の3つを中心に、腰痛について考えてみましょう。 そもそも「腰痛」は病名ではありません 「腰痛」という言葉は、特定の病気を表しているわけではありません。 腰周辺に痛みを感じている「症状」を表す言葉であり、腰痛の原因には様々なものがあります。 腰椎の周囲だけを見ても、筋・筋膜、椎間板、椎間関節など、痛みに関係する可能性のある組織が複数存在します。 腰椎は複数の椎骨・椎間板・関節などから構成されるため、どの高さのどの組織が痛みの原因なのかを正確に特定することは簡


肩が痛くても動かしていい?安静にした方がいい?
「五十肩は動かさないと固まるから、痛くても動かした方がいい」 一方で、「痛いときは安静にした方がいい」 と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。 まったく反対のことを言われると、「結局、肩は動かした方がいいの?休ませた方がいいの?」 と迷ってしまいますよね。 実は、どちらか一方が常に正しいわけではありません。 大切なのは、 「肩が痛い=動かしてはいけない」でも、「五十肩=痛くても動かした方がいい」でもない ということです。 今回は、肩が痛いときの「安静」と「運動」について考えてみましょう。 肩が痛いときも、まったく動かさない方がいい? 五十肩では、肩の痛みだけでなく肩関節の動きが悪くなることがあります。 日本整形外科学会でも、五十肩では動かすと痛みがある一方、あまり動かさないでいると肩の動きが悪くなると説明しています。 そのため、「肩が痛いから、できるだけ動かさないようにしよう」と長期間ほとんど使わなくなってしまうのも注意が必要です。 肩を動かしにくくなると、 ― 服を着る髪を洗う ― 高いところの物を取る ― 背中に手を回す といった日


五十肩で、なぜ夜に肩が痛くなる?
「昼間はそれほどでもないのに、夜になると肩が痛い」 「寝ようとするとズキズキしてくる」 「肩の痛みで夜中に目が覚めてしまう」 五十肩でお困りの方から、このような話を聞くことがあります。 肩の痛みの中でも、特につらい症状の一つが「夜間痛」です。 日本整形外科学会でも、五十肩では夜中にズキズキと痛み、場合によっては眠れないほどになることがあるとされています。 では、なぜ、昼間より夜の方が肩が痛くなるのでしょうか? 今回は、五十肩で起こる夜間痛について考えてみましょう。 「夜間痛」とは? 夜間痛とは、その名前の通り、夜、寝ているときに感じる痛みのことです。 五十肩では、 ・寝ようとして横になると痛い ・夜中に肩の痛みで目が覚める ・寝返りをすると痛い ・痛い方の肩を下にするとつらい といった症状がみられることがあります。 日中の「腕を上げたときの痛み」と違って、夜間痛はじっとしていても感じることがあるのが厄介なところです。 「動かしていないのに、どうして痛いの?」と疑問に思う方もいるでしょう。 なぜ夜になると肩が痛むの? 五十肩の夜間痛について、「これ


五十肩って何?自然に治るの?
「肩が痛くて腕が上がらない」 「服を着るときに肩が痛い」 「夜、肩がズキズキして眠れない」 40〜60代くらいになると、このような症状を経験する方がいます。 病院を受診して、「五十肩ですね」と言われた方もいるでしょう。 では、そもそも「五十肩」とは何なのでしょうか? そして、「五十肩は放っておいても自然に治る」という話は本当なのでしょうか? 今回は、五十肩について知っておきたい基本的なことを整理してみましょう。 「五十肩」は正式な病名なの? 一般的に「五十肩」と呼ばれているものは、肩関節周囲炎と呼ばれることがあります。 中年以降、特に50歳代に多くみられ、肩関節の周囲にある組織に炎症などが起こることで、『肩が痛い肩を動かしにくい』といった症状が現れます。 日本整形外科学会でも、五十肩では肩の痛みと運動制限が主な症状として挙げられています。 ちなみに、「四十肩」と「五十肩」は、基本的に別の病気を意味しているわけではなく、発症する年代によって呼び方が変わっているだけで、同じような状態を指して使われています。 肩の中では何が起こっている?...


膝が痛くても歩いていい?運動した方がいい?
「膝が痛いときは、なるべく歩かない方がいいですか?」 「筋肉が落ちるから、痛くても歩いた方がいいですか?」 膝の痛みがある方から、よく聞かれる質問です。 膝が痛ければ、できるだけ使わずに休ませた方がいいようにも思えます。 一方で、「運動不足になると筋力が落ちるから、歩いた方がいい」と聞いたことがある方もいると思います。 では、どちらが正しいのでしょうか? 結論から言えば、「膝が痛い=運動してはいけない」ではありません。 しかし、「膝が痛くても我慢して歩いた方がいい」というわけでもありません。 大 切なのは、運動したときと、その後の膝の反応を見ながら考えることです。 変形性膝関節症でも運動は大切 変形性膝関節症の治療というと、「痛い関節を休ませる」というイメージを持つ方もいるかもしれません。 しかし現在、運動療法は変形性膝関節症に対する重要な治療の一つです。 日本整形外科学会の「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」では、運動療法について、痛みの軽減、身体機能の改善、日常生活機能の改善に有用とされ、実施する事を強く推奨しています。 運動療法には、


変形性膝関節症=軟骨のすり減りが痛みの原因?
「レントゲンを見ると、軟骨がすり減っていますね」 「年齢による変形ですね」 膝の痛みで病院を受診し、このような説明を受けたことがある方も多いのではないでしょうか。 変形性膝関節症では、実際に関節軟骨の変性や摩耗が起こり、関節の隙間が狭くなったり、骨棘と呼ばれる骨の変化がみられたりします。 では、「軟骨がすり減っている」=「それが膝の痛みの原因」と考えてよいのでしょうか? 今回は、変形性膝関節症と「痛み」の関係について考えてみましょう。 そもそも変形性膝関節症とは? 変形性膝関節症は、単に「軟骨だけの病気」ではありません。 膝関節には、 ・関節軟骨 ・半月板 ・軟骨の下にある骨(軟骨下骨) ・靱帯・滑膜・関節周囲の筋肉 など、さまざまな組織があります。 現在では変形性関節症は、関節軟骨だけではなく、こうした関節全体に変化が生じる疾患として捉えられています。 つまり、「変形性膝関節症=軟骨がすり減る病気」では、少し説明が足りないということです。 軟骨そのものだけで「痛み」を説明できる? ここが今回、一番知ってほしいところです。 変形性膝関節症では、軟


膝が痛いのはなぜ?痛む場所や動きから考えてみよう
「立ち上がると膝が痛い」 「歩き始めに痛むけれど、少し歩くと楽になる」 「階段の上り下りがつらい」 「しゃがんだり、正座をしたりするのが難しくなってきた」 膝の痛みといっても、上記のように症状の出方は人によってさまざまです。 病院で「変形性膝関節症ですね」「年齢によるものですね」と説明を受けた方もいるかもしれません。 では、膝が痛い=変形性膝関節症なのでしょうか? そして、変形性膝関節症と診断された場合、膝の変形だけを見れば痛みの原因が分かるのでしょうか? 今回は、膝の痛みについて考えるときに知っておいてほしいポイントを整理します。 膝の痛みは「いつ痛むか」を確認してみましょう 膝が痛いとき、まず「痛い・痛くない」だけでなく、どんな動作をしたときに痛むのかを確認してみてください。 例えば、 ・椅子から立ち上がるとき ・歩き始めるとき ・階段を上るとき、下りるとき ・しゃがむとき ・膝を深く曲げるとき ・長時間歩いたあと、 などです。 変形性膝関節症では、初期に立ち上がりや歩き始めなどで痛みが生じ、進行すると階段昇降や正座などが難しくなることがあり


坐骨神経痛、このまま様子を見て大丈夫?
「坐骨神経痛ですね」と言われたけれど、このまま様子を見ていて大丈夫? 痛みやしびれが続いていると、「そのうち治るのかな?」「もう一度病院へ行った方がいい?」「このまま悪くなったらどうしよう?」と不安になる方もいると思います。 坐骨神経痛の経過は、原因や身体の状態によってさまざまです。 そのため、単純に「何日経ったら大丈夫」と判断するのではなく、症状がどのように変化しているのかを見ることが大切です。 「様子を見る」=何もしない、ではありません 坐骨神経痛の背景となる病気の中には、時間の経過とともに症状が改善するものもあります。 例えば腰椎椎間板ヘルニアでは、自然経過の中でヘルニアが縮小・吸収されることがあります。診療ガイドラインでも、症候性の腰椎椎間板ヘルニアでは60%以上で画像上の退縮が認められ、保存的治療が基本とされています。 だからといって、「痛くても、とにかく我慢して待てばいい」という意味ではありません。 様子を見るのであれば、痛みやしびれは強くなっていないか?、症状の範囲は広がっていないか?、歩ける距離や日常生活はどう変化しているか?、力


坐骨神経痛で、なぜ痛みやしびれが出る?
「坐骨神経痛ですね」と言われたけれど、なぜお尻や脚に痛み・しびれが出るのでしょうか? 「神経が圧迫されているから」と説明された方もいるかもしれません。 しかし、坐骨神経痛で起こる症状は、単純に「神経が押されている」というだけでは説明できないことがあります。 今回は、なぜ痛みやしびれが出るのか、身体の中で何が起きているのかを考えてみましょう。 腰から脚まで、神経はつながっています 坐骨神経は、お尻だけにある神経ではありません。 腰から出た複数の神経が集まり、お尻から太ももの後ろを通って、さらに下腿や足へとつながっていきます。 そのため、腰のあたりで神経に問題が起きた場合でも、症状を感じる場所は「腰」ではなく、お尻や脚になることがあります。 つまり、「脚が痛い」=「脚そのものに原因がある」とは限らないということです。 痛みやしびれは、なぜ起こる? 神経やその周辺に刺激が加わると、その情報が神経を通して伝わり、痛みやしびれなどの症状として感じることがあります。 ここで知っておいてほしいのが、「神経が圧迫されること」だけが、症状を考えるうえでのポイントで


坐骨神経痛とは?実は「病名」ではありません
病院で「坐骨神経痛ですね」と言われたけれど、結局どこが悪いの? お尻から脚にかけて痛みやしびれがあるけれど、これも坐骨神経痛? このような疑問を持っている方は少なくありません。 実は「坐骨神経痛」は、ひとつの病気の名前ではありません。まずは、坐骨神経痛とは何なのかを整理してみましょう。 坐骨神経痛って何? 坐骨神経痛とは、お尻から脚にかけて現れる痛みやしびれなどの症状をまとめて表す言葉です。 「坐骨神経痛」という名前の病気があるわけではなく、何らかの原因によって坐骨神経が刺激されたり、神経に関係する症状が現れたりしている状態を指します。 そのため、同じ「坐骨神経痛」と言われた方でも、痛みやしびれが起きている原因は同じとは限りません。 ここで大切なのは、「坐骨神経痛と診断された」=「痛みの原因まで特定された」とは限らないということです。 坐骨神経はどこにあるの? 坐骨神経は、腰から出た神経が集まり、お尻から太ももの後ろを通って、すね・ふくらはぎを経て足先までつながる、とても長い神経です。 そのため、坐骨神経に関係する症状は腰だけに現れるとは限りませ
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