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坐骨神経痛で、なぜ痛みやしびれが出る?

9月11日
読了時間: 3分

「坐骨神経痛ですね」と言われたけれど、なぜお尻や脚に痛み・しびれが出るのでしょうか?


「神経が圧迫されているから」と説明された方もいるかもしれません。


しかし、坐骨神経痛で起こる症状は、単純に「神経が押されている」というだけでは説明できないことがあります。


今回は、なぜ痛みやしびれが出るのか、身体の中で何が起きているのかを考えてみましょう。



腰から脚まで、神経はつながっています


坐骨神経は、お尻だけにある神経ではありません。


腰から出た複数の神経が集まり、お尻から太ももの後ろを通って、さらに下腿や足へとつながっていきます。


そのため、腰のあたりで神経に問題が起きた場合でも、症状を感じる場所は「腰」ではなく、お尻や脚になることがあります。


つまり、「脚が痛い」=「脚そのものに原因がある」とは限らないということです。


腰からお尻・太もも・ふくらはぎ・足へつながる坐骨神経の通り道を示した図解

痛みやしびれは、なぜ起こる?


神経やその周辺に刺激が加わると、その情報が神経を通して伝わり、痛みやしびれなどの症状として感じることがあります。


ここで知っておいてほしいのが、「神経が圧迫されること」だけが、症状を考えるうえでのポイントではないということです。


神経根などが圧迫されたり刺激されたりすることで症状が生じることがあり、神経障害性疼痛にも圧迫・絞扼などさまざまな背景があります。


ですから、「坐骨神経痛=神経が強く押しつぶされている」と単純に考える必要はありません。


神経への刺激が脳へ伝わり、痛みやしびれとして感じる仕組みを示した図解

画像で異常が見つかった=痛みの原因、とは限りません


MRIなどの画像検査で、「椎間板ヘルニアがあります」「脊柱管が狭くなっています」と言われた経験がある方もいるでしょう。


もちろん、画像検査は身体の状態を調べるための大切な情報です。


一方で、画像で見つかった変化だけを見て、現在の痛みやしびれの原因を判断するのではなく、実際の症状や身体の状態と合わせて考えることが重要です。


そのため、どこに症状が出ているのかどんな姿勢や動作で変化するのか筋力や感覚に変化がないかなどを整理し、画像の情報と合わせて考えていくことが重要です。


坐骨神経痛の原因を画像だけで判断せず、症状・身体の動き・筋力・感覚などを合わせて考える図解

お尻や脚の痛み・しびれは、腰だけが原因とは限りません


坐骨神経痛の背景には、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、腰の部分で神経根などが影響を受けるものがあります。


しかし、お尻や脚の痛み・しびれを起こすものが、すべて同じとは限りません。実際、下肢の感覚障害などでは末梢神経の障害との鑑別が必要になることもあります。


だからこそ、「坐骨神経痛だから、この運動をすればいい」「ヘルニアがあるから、これが原因だ」と最初から決めつけるのではなく、「なぜ自分には、この痛みやしびれが出ているのだろう?」と考えることが大切です。


症状の出る場所や動作、これまでの経過などを整理することで、自分の身体について考えるための手がかりが見えてきます。




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※この記事は一般的な身体・医療情報をお伝えするもので、個別の診断を行うものではありません。症状が強い場合や悪化している場合、筋力低下などがみられる場合には医療機関へご相談ください。

日本整形外科学会も下肢のしびれ・筋力低下や排尿に関する症状などを伴う場合には速やかな受診を勧めています。

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