坐骨神経痛とは?実は「病名」ではありません
更新日:9月11日
病院で「坐骨神経痛ですね」と言われたけれど、結局どこが悪いの?
お尻から脚にかけて痛みやしびれがあるけれど、これも坐骨神経痛?
このような疑問を持っている方は少なくありません。
実は「坐骨神経痛」は、ひとつの病気の名前ではありません。まずは、坐骨神経痛とは何なのかを整理してみましょう。
坐骨神経痛って何?
坐骨神経痛とは、お尻から脚にかけて現れる痛みやしびれなどの症状をまとめて表す言葉です。
「坐骨神経痛」という名前の病気があるわけではなく、何らかの原因によって坐骨神経が刺激されたり、神経に関係する症状が現れたりしている状態を指します。
そのため、同じ「坐骨神経痛」と言われた方でも、痛みやしびれが起きている原因は同じとは限りません。
ここで大切なのは、「坐骨神経痛と診断された」=「痛みの原因まで特定された」とは限らないということです。

坐骨神経はどこにあるの?
坐骨神経は、腰から出た神経が集まり、お尻から太ももの後ろを通って、すね・ふくらはぎを経て足先までつながる、とても長い神経です。
そのため、坐骨神経に関係する症状は腰だけに現れるとは限りません。お尻や太もも、すね、ふくらはぎ、足など、さまざまな場所に痛みやしびれを感じることがあります。

坐骨神経痛では、どんな症状が出る?
坐骨神経痛では、お尻から太ももの後ろ、すね・ふくらはぎ、足にかけて、痛みやしびれなどの症状が現れます。
症状の出方には個人差があり、お尻だけに症状が出る場合もあれば、太ももやふくらはぎ、足まで広い範囲に症状を感じる場合もあります。
また、「痛い」「しびれる」だけではなく、冷たく感じる、焼けるように感じるなど、感じ方もさまざまです。
ただし、脚に痛みやしびれがある=すべて坐骨神経痛、というわけではありません。

なぜ坐骨神経痛になるの?
坐骨神経痛の原因は、一つではありません。
代表的なものには、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症など、腰の神経に影響を与える病気があります。また、お尻の部分で神経が圧迫・刺激されることなどによって、坐骨神経痛に似た症状が現れる場合もあります。
つまり、「坐骨神経痛」という症状は同じでも、その背景にある原因や状態は人によって異なる可能性があります。
そのため、「坐骨神経痛だから、この治療・この運動をすればいい」と一括りに考えないことが大切です。

「坐骨神経痛ですね」と言われたら、その次を考えてみてください
「坐骨神経痛」と言われると、それが痛みの原因そのものだと思ってしまうかもしれません。
しかし、ここまでお伝えしたように、坐骨神経痛は症状を表す言葉であり、その背景にはさまざまな原因や状態が考えられます。
大切なのは、「坐骨神経痛だからどうするか」だけではなく、「なぜ自分には、この痛みやしびれが出ているのだろう?」と考えることです。
診断名だけで判断するのではなく、症状の出る場所や動作、これまでの経過などを整理していくことで、自分の身体について考えるための手がかりが見えてきます。
Physio Libraryでは、こうした「自分の身体について考えるための知識」を、理学療法士としての知識と経験をもとにお伝えしていきます。
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※この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断を行うものではありません。症状が強い場合や進行している場合などは、医療機関への受診をご検討ください。